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12.キン肉マンのすすめ

個人的なお話ですが、私は漫画「キン肉マン」が大好きです。かれこれ15年以上のファン。
初めて買った漫画がキン肉マンでしたし、初めて見た映画がキン肉マンのアニメでした。とにかくキン肉マンオタクです。幼少の頃、女の子が見る漫画雑誌といえば「リボン」とか「なかよし」などですが、私の場合は「週間少年ジャンプ」、もちろんキン肉マンが連載されていたからです。ブログをお読みの方はキン肉マンをご存知でない方も多いと思います。キン肉マンとはプロレス漫画です。正義超人の主人公「キン肉マン」が、さまざまな悪行超人に立ち向かい頑張って勝利をするといった、簡単な内容ですがその中で、正義・友情・博愛・寛容といった人間らしさとは何かを歌っています。常にキン肉マンの周りには硬い友情で結ばれた仲間が沢山います。ダメ超人(最弱の超人)のキン肉マンが努力の末に最強の超人になって、最終的にNO1の地位まで上り詰める、その長いイバラの道の中で、以前は敵であった超人もキン肉マンのピュアな心に影響され正義に目覚める瞬間は何回読み直しても感動します。

一度連載は終了しましたが、最近では「キン肉マンU世」が連載しています。キン肉マンの息子のお話ですが、これもまた前作と同じように(またそれ以上に)感動する内容です。
キン肉マンを幼少時代読んでいた読者層が購読者ということもあって、大人向けの内容になったので、子供よりは大人が読んだ方が面白いかもしれません。最近問題になっている子供の非行問題や、大人が子供に対してどうあるべきかなど、ただ単に戦って勝利するという単純なものではなく、その戦いの裏にある人間関係も大変面白い。こんなに話がうまくいくはず無いでしょ?といささか突っ込みたくなるときもありますが、夢を現実にするとは何か、友達とはいかに素晴らしいものであるかといった事をこんなにも単純かつ明快に語っている作品は珍しいと思います。

今日の実力主義の日本社会の中で、1人で仕事をすることが多くなったり、家庭への愛情が薄くなってきている中、「キン肉マンU世」に大変な人気があるのは、そんな社会的な問題を背負った大人が子供時代に思い描いていた夢や希望が詰まっているからかもしれません。